ICL(Implantable Collamer Lens)手術は、角膜を削らずにレンズを目の中に移植し、近視・遠視・乱視を矯正する方法です。
目の中にレンズが入るため、ハードコンタクトレンズのように日常生活の中でずれてしまったり、汚れから曇ったり、装着の異物感などもまったくありません。
日本では2003年より治験が開始され、2010年2月に厚生労働省で認可されました。世界的にも普及している術式です。
目の中のレンズは、くもったり汚れたりしないため、日々のお手入れやメンテナンスは不要です。生体適合性が高く、長期使用の安全性も報告されております。万一、必要が生じた場合はレンズを取り出して元の状態に戻すことができます。そのため、術後の見え方や合併症に不安を持つ方にも安心です。
レーシックは角膜を削る必要があります。近視が強くなれば、それだけ多くの角膜を削りますので、矯正可能な度数に限りがあります。しかし、ICLではその度数に対応したレンズを挿入するだけですので、レーシック手術が不可能だった強度近視の方や角膜の厚みが薄い方にも手術が可能です。また、術後の屈折値が安定しており、戻りが出ることはほとんどありません。
ICLは、レンズを専用の器具で目の中に挿入します。
麻酔は目薬だけですから痛くはありません。
また傷口が約3ミリと小さいので傷口は自然に閉鎖します。日帰りでの手術が可能です。
レーシック手術は角膜を削るため、高次収差が増加します。そのため、コントラストの感度が低下し、暗所で見えにくくなることがあります。また暗い場所で光がにじんで見えたりします(ハロー・グレア)。角膜を削らないICLでは、このようなハロー・グレアの抑制が期待され、質の高い見え方を実現することが可能です。
目の中に入れるレンズは、ソフトコンタクトレンズのような柔らかい無色透明の素材です。
有害な紫外線をカットする機能もあります。
半永久的に使用可能です。
他の目の病気(緑内障や白内障など)や全身疾患のない近視や乱視の方が対象になります。
強度の近視や角膜の薄い場合も対象になります。
ただし目の形状や状態、他の疾患をお持ちの場合、妊娠中、授乳中の方など、一部適応とならない場合があります。
詳しくは医師の検査、診断を受けてください。
1997年に欧州で導入されて以来、世界で累計1,000,000眼に使用されています。
国内では2003年から治験が始まり、2010年に医療機器として承認されています。
IPCLは、ICLで未対応だった老眼の矯正のための遠近両用レンズです。
EyeOL社から2014年に発売開始された新しい後房型の有水晶体眼内レンズです。
2017年にヨーロッパにてCEマーク(安全性)を取得しており、全世界40カ国以上で10万件以上の実績があります。
日本では2015年より使用実績があります。
IPCLは「ハイブリット親水性アクリル素材」でできており、加工がしやすく、細かな工作が可能な素材です。
そのため、ICLよりも見え方の質が高いとされています。
また、眼内でレンズを固定するための特殊な構造になっており、老眼に対応できる多焦点タイプのものもあり、ICLよりサイズの選択肢が多数あります。
患者様のライフスタイルなどもお伺いし、メリット、デメリットもご説明の上、ご提案させていただいております。
ICL手術を決定する前に、定められた様々な検査を行います。
点眼薬によって術前に瞳孔(ひとみ)を広げ、目を麻酔します。
点眼麻酔の後、角膜(黒目)の縁を約3mm切開し、ICLを眼内に挿入します。
ICLの虹彩(茶目)と水晶体の間に設置します。
瞳孔を収縮させ手術は終了です。
院内でしばらくお休み頂いた後、目の状態を検査し、問題がなければ帰宅頂きます。
定められた手順にしたがって、炎症を抑えたり、感染症を防ぐための点眼薬が処方されます。
術後は医師から指示されたスケジュールで来院し、検査を受けて頂きます。
夜間や暗い中で光を見た時に、眩しさを感じる場合があります。
暗いところで明るいライトなどを見た時に光の周りににじんだ輪が見える現象をハロー(光輪症)といい、ギラギラと光ってとても眩しい症状をグレアといいます。
通常は徐々に気にならなくなりますがこの症状が残る場合はご相談下さい。
手術後一定の期間、日常生活の以下のような項目について制限があります。
詳しくは医師の指示に従って下さい。
※表記価格は全て税込価格です。
適応検査 | 5,500円 |
---|---|
ICL 乱視なし (両眼) |
650,000円 |
ICL 乱視あり (両眼) |
700,000円 |
IPCL 乱視なし (両眼) |
540,000円 |
IPCL 乱視あり (両眼) |
600,000円 |
IPCL老視用 乱視なし (両眼) |
640,000円 |
IPCL老視用 乱視あり (両眼) |
720,000円 |
ICL手術は「自由診療」です。
厚生労働省に正式に認可された治療法ですが、レーシック等と同様に健康保険は適用されません。
ただし保険会社による医療保険は適用される場合がありますので、医療保険に加入されている方は保険会社にお問い合わせください。
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